寄生虫による疾患:2
肺寄生虫症
肺寄生虫症は、寄生虫等が肺の中で繁殖して症状を引き起こす病気である。
| 原因 Cause |
原因となる病原体には、トキソプラズマ、ダニ、アメーバ等がある。各病原体が病名となっている。ニューモシスチス・カリニ肺炎は、エイズ患者の過半数がかかると言われる。肺吸虫症(肺ジストマ症)はザリガニから感染する。肺トキソプラズマ症は家畜やネズミを通して感染する。他に肺アメーバ症、肺ダニ症等がある。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
発熱・痰・咳・喀血・呼吸困難 症状は病原体によって異なる。 |
| 治療 Treatment |
ほとんどが、投薬治療で完治する。 |
肺吸虫症
肺吸虫症は、肺吸虫の幼虫が肺で成虫となって、病気を起こすものである。
| 原因 Cause |
肺吸虫のうち、日本に多いのは、ウェステルマン肺吸虫と宮崎肺吸虫の2つである。アメリカザリガニ、サワガニ等に寄生し、これを生で食べると、体内に幼虫が入る。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
喀血・血痰・発熱・胸痛・倦怠感・自然気胸・胸水貯留 脳…てんかん、半身麻痺 |
| 治療 Treatment |
プラジカンテルを使う。 |
日本住血吸虫症
日本住血吸虫症は、日本住血吸虫の幼虫、セルカリアが体内に寄生して病気を起こすものである。
| 原因 Cause |
セルカリアが寄生するミヤイリガイが原因である。皮膚から肝臓、腸の血管に寄生して成虫となり、病気を起こす。現在はミヤイリガイの絶滅で新たな感染はない。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
皮膚炎・血便・貧血・肝硬変・脾臓の腫れ |
| 治療 Treatment |
プラジカンテルやアンチモン剤を使う。 |
肝吸虫症
肝吸虫症は、肝吸虫が胆管に寄生して、肝機能障害を起こすものである。
| 原因 Cause |
生の淡水魚や淡水の貝を食べることで、肝吸虫の幼虫が胆管で成虫となり、肝機能や胆汁の流れの障害の原因となる。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
食欲不振・下痢・貧血・肝臓の腫れ・肝炎・黄疸・肝硬変 |
| 治療 Treatment |
プラジカンテルの服用やアンチモン剤の注射をする。 |
回虫症
回虫症は、回虫の卵が体内に入り、孵化して寄生することで起こるものである。
| 原因 Cause |
回虫の卵のついた食べ物から感染し、孵化した後、腸に寄生する。近年、衛生環境の向上で発症が激減している。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
下痢、腹痛・腸以外の臓器…その臓器関連の症状 |
| 治療 Treatment |
ピランテルパモエイトの駆虫が主である。 |
イヌネコ回虫症
イヌネコ回虫症は、イヌネコを通して、回虫の卵がヒトの体内で孵化し、臓器に病変を起こすものである。
| 原因 Cause |
犬や猫に寄生する回虫の卵が、糞等を媒介にして、ヒトの口から入り、体内で孵化して全身に病気を起こす。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
発熱・肝臓の腫れ・視力障害 |
| 治療 Treatment |
アルベンダソールを投与する。 |
糞線虫症
糞線虫症は、糞線虫が身体に入って病気を起こすものである。
| 原因 Cause |
糞線虫は、田んぼ等に生息して、裸足の足から幼虫が身体に入り、小腸で成虫となって病気の原因となる。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
食欲不振・下痢・血便・貧血・むくみ |
| 治療 Treatment |
チアベンタゾールを投与する。 |
トキソプラズマ症
トキソプラズマ症は、トキソプラズマの原虫に感染して起こる。
| 原因 Cause |
豚肉、鶏肉、動物の糞に生息するトキソプラズマの原虫から感染する。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
発熱・発疹・リンパ節炎・脳脊髄膜炎・肺炎・脈絡網膜炎 多くは無症状である。妊婦が感染すると、流産、早産の危険がある。 |
| 治療 Treatment |
サルファ剤、ピリメタミンを服用する。 |


