動物によって媒介される病気
炭疽(脾脱疽)
炭疽(脾脱疽)は、本来、家畜の病気だが、ヒトにも感染して起こるものである。
| 原因 Cause |
わが国では、炭疽菌が傷口から入る皮膚感染のみである。発症は少ないが、死の危険があり、4類感染症である。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
潜伏期間は1週間以内である。 高熱・傷の潰瘍化・赤い発疹、水泡、かさぶた 放置すると、敗血症で死ぬことがある。 |
| 治療 Treatment |
抗生物質のニューキノロン剤ペニシリン、テトラサイクリン等を早急に投与する。 |
オウム病
オウム病は、鳥型クラミジアの感染で起こる呼吸器疾患である。
| 原因 Cause |
カナリア、オウム、インコ、鳩等の病気の原因となる、鳥型クラミジアが、鳥の糞等によって、ヒトの呼吸器を感染して起こる。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
潜伏期間は10日程度である。 高熱・から咳・頭痛・筋肉痛・倦怠感・腹痛・嘔吐・下痢・中枢神経、皮膚、循環器等の障害が起こることもある。 |
| 治療 Treatment |
抗生物質のテトラサイクリン、マクロライド等を使う。 |
野兎病
野兎病は、野兎病菌に感染することで起こる。
| 原因 Cause |
野兎を半生で食べたり、野兎の料理中、目や傷口等から野兎病菌が入ることで感染する。野兎のダニに刺されて感染することもある。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
寒気、高熱・嘔吐・頭痛・関節痛・発疹・潰瘍・リンパ節の腫れ、化膿・目の周囲の炎症・肝臓障害の合併 |
| 治療 Treatment |
抗生物質のテトラサイクリン、ストレプトマイシン、マクロライド等を使う。 |
ツツガムシ病
ツツガムシ病は、ツツガムシ病リケッチアという病原体微生物に感染して起こるものである。
| 原因 Cause |
野ネズミに寄生するツツガムシの幼虫に刺され、ツツガムシ病リケッチアに感染することで起こる。4類感染症である。従来から東北地方の風土病だったが、近年野ネズミの増殖で、発症が全国的に増加している。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
赤い腫れ、かさぶた・リンパ節の腫れ・寒気、高熱・頭痛・筋肉痛・目の充血・赤い発疹 |
| 治療 Treatment |
クロラムフェニコール、テトラサイクリンを使う。治療が遅れると、肺炎等を併発し、死の危険がある。 |
猫ひっかき病
猫ひっかき病は、猫の保有する菌で感染する病気である。
| 原因 Cause |
猫に咬まれたり、ひっかかれたりすることで、菌が感染する。欧米に多発し、日本では少ない。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
発疹・発熱・頭痛・リンパ節の腫れ、化膿 |
| 治療 Treatment |
化膿防止に抗生物質を使う。 |


